ホワイエのばけもの
「やぁ、皆さあん、これはよくお越しくださいました」


「わかる人にはわかるがわからん人には
わからん・・・」


音響オペレートルーム。裏方さんもきょうは主役。


「あれぇ?いつも会ってるんですけどねぇ...」


「行けば、行けばぁ〜」


「私は楽屋のばけものよ。
私にちょうどいい衣装が見当たらなくて
困っているのよ!」


「あなたのお服。私にぴったりよ。捜してたわぁ」


「フゥフィーボー博士は、大きくて、中くらいで、
小さいのよ。ウフッ!ウフッ!」


鏡のばけもの「あれもよし、これもよし、
この鏡は正常だ。正常・・・」


「そうだ。鏡をみるのに忙しいから、
フゥフィーボー博士がどこにいるのか
なんて質問はしないでくれよ」


ネネム「どこをまっすぐいくんだって」


「とにかく、この楽屋を出て、右にまっすぐ行けば
フゥフィーボー博士に会えるだろうよ」


ネネム「あれれ、舞台に戻ってきちゃった。
そうか、鏡のばけものの言うことをきいたから、
僕たちは鏡に映ったようにして、
元の場所に戻ってきたんだな」


「わかったかね?」


ネネム「見つかんなかったけど、
うーん、ばけもののヒントを聞いて、
ぼくにはなんだか分かりかけてきたぞ」


加藤慎二「結局はいなかったじゃないか」
斉藤杉作「そうすると、ゲームは、僕たちの負けですか」


秋山レイ子「もう、帰っていいんですね」
フゥフィーボー博士「私が何処にいるのかもあてないで、
果たして帰れるかな?」


マミミ「じゃぁ、あたしの推理をいいます。
あなたは、そこにいます」


斉藤杉作「マミミくん、任して。
マミミチームの僕が、助けてあげるよ」


「僕はここの設計者の一人ですから、
こういうことがいえるのですが、
僕たちが回ったのは、このホールの
一部にしかすぎない」


ネネム「閉店はまだ早い」
ネネム
「廊下のばけものが言ってましたね。
フゥフィーボー博士は、迷路のようなものだって。
あちこちに廊下があって、曲がりくねって階段を
上がったり下ったりするんだって。
ホワイエのばけものはいつも会ってるって言って
ましたね。
それから楽屋のばけものは、フゥフィーボー博士は、
大きくもあり、中くらいでもあり、小さくもあるって。
オケピのばけものはよく鳴ってるって言ってましたね」


フゥフィーボー博士
「ある時は雲を作り、ある時は雨を降らせ、


ある時は炎を燃やす」
劇場というのは、生きているのだ。


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